「快気祝い」と「快気内祝い」の違いを知っていますか
病気やケガをしていた人が回復をしたことをお祝いすることを「快気祝い」といいます。
実際には病気もしくはケガをして入院や長患いをしていた時に、御見舞に来てくれたり何らかの援助をしてもらった人に対してお礼の意味を込めて贈るというふうに用いられます。
贈る相手としては、お見舞いに来てくれた人たちや、何らかの形でお世話になった人です。
タイミングとしては退院をしたなど全快したことを報告をする時が適当で、ご挨拶がてら手土産を持って相手のところを訪問したり、全快したことを伝える一筆とともに送付をしたりします。
この時に品物につける熨斗の表題として「快気祝い」もしくは「快気内祝い」という言葉が用いられます。
「快気祝い」も「快気内祝い」もいずれも病院から退院をしたタイミングで贈るということでは一緒ですが、退院時の様子によりどちらを使うかが分かれて来ます。
すなわち「快気祝い」とは入院や自宅療養をしていた人がほぼ完治したという時の言葉であり、一方の「快気内祝い」は一応は退院をしているものの、その後もしばらく通院や自宅療養が必要な場合に用いられます。
もう一つ「全快祝い」という言葉が使われることもあり、こちらは完全に治って日常生活にすっかり復帰をすることができることを示します。
「快気祝い」や「全快祝い」が病気やケガが治ったということを伝えるのに対し、「快気内祝い」は一応は退院したという途中経過の報告という意味合いとなります。
ですので「快気内祝い」の場合には、退院したという報告とともに現状どういった症状で今後どのくらいで完治する予定かといったことを一筆しておくのが親切と言えます。
繰り返さないというメッセージ性のあるものを選ぶ
「快気祝い」にしても「快気内祝い」にしても、病気から回復をしたということからお世話になった人に対してお礼をするという意味で品物を選ぶことになります。
しかしこの時にインテリアや家具類のような形になって残るものを選んでしまうと、自分の身に起こった病気やケガを相手に送ってしまうという意味になってしまいます。
そこで「快気祝い」や「快気内祝い」のギフトとして、食べ物や日用品のような使ったら消えてなくなるものを選ぶのが縁起がよいとされています。
特に食品の場合は後に何も残らないということで、溶けてなくなるタイプのチョコレートやクッキーのようなものが好まれます。
また良くないものを洗い流すという意味で、洗剤類も快気祝いでは定番の品物となっています。
サニタリー関連用品はこれと同じ意味で縁起担ぎに用いられ、石鹸や入浴剤といった水回りで使用されるものもおすすめされます。