出産祝いを贈る時に気をつけておきたいこと
身近な人に子供が生まれた時には、新しい家族が増えたというお祝いのために何か贈り物をします。
出産祝いのマナーを守る時には、まずそのお祝いの品物は誰に何のために贈るのかということをしっかり考えて贈るようにしましょう。
古いしきたりや考え方では、出産というのは「家」に家族が増えたという意味で捉えられてきましたので、出産祝いの品物はその家の世帯主に向けて贈るという考えに基づいていました。
しかし現在では結婚をするということは、仮に同居をしているとしてもそれを期に新しい世帯ができるという考えになっているので、世帯主に対して品物を贈るというのは場合によっては大変失礼になってしまうこともあります。
現在の若い夫婦の考え方は出産祝いというのは長い妊娠生活と厳しい出産を耐え抜いたというお母さんをねぎらう意味で贈るという意味となっています。
ですので夫側の友人や親類という立場から出産祝いをするという場合も、男性側にとって喜ばれるような品物を贈るのではなく、あくまでも出産を頑張った奥さんのことを意識して選ぶようにするのが今時のマナーとなります。
具体的なタブーとなる品物の例としては、夫側の趣味や好みのグッズ類や、酒類などといったものです。
特に酒類はお祝いということでつい選んでしまいがちですが、妊娠中は胎児の健康のために禁酒をするのは常識ですし、さらに母乳で育てる場合には赤ちゃんに影響が出ないように食べ物や飲み物に気を使う生活が続きます。
そこへ結婚前はお酒が大好きだったはずだからと奮発をして高いお酒など贈ってしまった時などは、それで夫婦仲が険悪になってしまう可能性もあります。
贈るタイミングは出産後7日~1ヶ月くらいがベスト
次にプレゼントを贈るタイミングですが、出産をした直後というのはむしろ迷惑になってしまうこともあるので注意が必要です。
だいたい目安となるのが出産後1週間~1ヶ月目くらいまでの間で、出産をしたお母さんの体調などを考慮しながら贈るようにしてください。
無事に出産をしたという連絡があるとすぐにでも挨拶に行きたいと思うところですが、出産した直後というのはお母さんはかなり体力を消耗しており、いくら親しい家族や友人であっても疲れを感じてしまいます。
挨拶はできれば相手が落ち着いてからにして、訪れる場合にもあまり長いをしないように心がけます。
プレゼントはお見舞いの品物とは別に用意しておき、直後のお見舞いのときの手土産はお母さんのためのものを贈り、そのあとの正式な出産祝いでは赤ちゃんのためのグッズを選ぶようにするのがよいと言えます。
ただしベビー用品は既に出産前に買い揃えている場合もよくあるので、ダブらないように事前に確認をしておいた方がよいでしょう。